福岡県太宰府市にある、壮大なスケールの「九州国立博物館」。
日本とアジアの文化交流史を学べるこの国内4番目の国立博物館、実は多くの方が無料または割引で利用できることをご存知でしたか?
正規料金で入館する前に、ぜひチェックしてほしいお得な情報が満載なんです。
この記事では、九州国立博物館の文化交流展(常設展)や特別展をお得に楽しむための割引券・クーポン情報を、僕が調べた限り詳しくご紹介しますね。
九州国立博物館の通常料金
九州国立博物館の料金は、主に「文化交流展(常設展)」が対象です。一般700円、大学生350円ですが、高校生以下、18歳未満、満70歳以上の方は無料です。特別展は別途料金が必要となります。
まず、割引前の基本的な観覧料を確認しましょう。
九州国立博物館では、「文化交流展(常設展)」が基本の展示となります。話題の「特別展」は期間限定で開催され、別途料金が必要です。
<文化交流展(常設展) 観覧料>
区分 | 通常料金 |
---|---|
一般 | 700円 |
大学生 | 350円 |
高校生以下・18歳未満 | 無料 |
満70歳以上 | 無料 |
※大学生は学生証、満70歳以上の方は年齢がわかるもの(健康保険証、運転免許証など)の提示が必要です。
高校生以下、18歳未満、そして70歳以上の方が無料というのは驚きですよね! 国立ならではの素晴らしい制度です。一般の方や大学生の方も、ここからさらに割引が適用されるケースがありますよ。
<特別展>
- 料金は展覧会ごとに異なります。
- 特別展の観覧券で、当日に限り文化交流展も観覧できます。
特別展の料金は内容によって変動しますが、文化交流展もセットで見られるのは嬉しいポイントです。
九州国立博物館で使える割引券・クーポン
九州国立博物館では、年間パスポート「九博メンバーズ」がお得です。また、20名以上の団体割引、無料入館対象者(高校生以下、18歳未満、70歳以上、障害者手帳保持者等)も多数設定されています。特定の美術館・博物館の年間パスポート提示やキャンパスメンバーズ制度による割引もあります。国際博物館の日などは無料開放されます。
それでは、九州国立博物館で利用できる割引券やクーポンについて、詳しく見ていきましょう。
無料や割引になる条件が豊富なので、あなたに適用されるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
年間パスポート(九博メンバーズ)
九州国立博物館に何度も足を運ぶなら、年間パスポート「九博メンバーズ」が非常にお得です。
文化交流展の観覧料割引(または無料)や特別展の割引など、特典内容に応じて2種類のパスがあります。
パスの種類 | 料金 | 主な特典 |
---|---|---|
プレミアムパス | 3,000円 | ・文化交流展が無料(何度でも) ・特別展が団体料金より100円引き(各1回) ・同伴者1名まで文化交流展が団体料金 ・提携施設割引 など |
ベーシックパス | 1,000円 | ・文化交流展が団体料金(何度でも) ・特別展が団体料金より50円引き(各1回) ・同伴者1名まで文化交流展が団体料金 ・提携施設割引 など |
プレミアムパスなら、文化交流展を年に5回観覧すれば元が取れますね。特別展もお得になるので、博物館好きには見逃せないパスポートです。
団体割引
20名以上のグループで観覧する場合は、団体割引が適用されます。
<文化交流展 団体割引>
区分 | 通常料金 | 団体割引料金(20名以上) |
---|---|---|
一般 | 700円 | 500円 |
大学生 | 350円 | 250円 |
特別展の団体料金は、展覧会ごとに設定されます。
一般で200円、大学生で100円の割引となり、お得ですね。学校や職場、旅行会社のツアーなどで利用する際には活用しましょう。
無料入館対象者(高校生以下・18歳未満・70歳以上・障害者など)
九州国立博物館では、非常に多くの方が文化交流展(常設展)を無料で観覧できます。
- 高校生以下
- 18歳未満の方
- 満70歳以上の方(年齢がわかるものが必要)
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、およびその介護者1名
- 特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証をお持ちの方
特別展については、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料ですが、それ以外の方は無料対象外となる場合が多いです。
該当する方は、各種証明書や手帳を忘れずに持参してくださいね。
提携割引(キャンパスメンバーズ・他館パスポートなど)
特定の会員制度や他の施設の年間パスポートをお持ちの場合、割引が適用されることがあります。
- キャンパスメンバーズ校の学生・教職員:学生証や職員証の提示で、文化交流展が無料または団体料金、特別展が団体料金で観覧できます。(所属する学校によって条件が異なります)
- 以下の施設の年間パスポート等をお持ちの方:提示により文化交流展が団体料金(一般500円、大学生250円)で観覧できます。
- 東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館 のパスポートまたは賛助会員証
- 国立科学博物館 のリピーターズパスまたは賛助会員証
- 国立美術館 のキャンパスメンバーズ学生証・教職員証、国立美術館協力会・友の会会員証
- 国立文化財機構 の賛助会員証
- 福岡市美術館、福岡アジア美術館、福岡県立美術館 の年間パスポートまたはメンバーシップ会員証
対象となる学校に所属している学生さんや、他の博物館・美術館によく行かれる方は、証明書やパスポートを提示してお得に利用しましょう。
特定日の無料・割引
特定の記念日などには、文化交流展が無料または割引になる場合があります。
- 国際博物館の日(5月18日を含む日曜日など):文化交流展が無料になることが多いです。
- 敬老の日(9月の第3月曜日):満70歳未満の65歳~69歳の方も、文化交流展が無料になる場合があります。(通常は満70歳以上が無料)
- その他、開館記念日などに割引が実施される可能性もあります。
これらの日は混雑する可能性もありますが、無料で楽しめるのは大きな魅力ですね。日程は年によって変動する場合があるので、公式サイトで確認しましょう。
【注意】JAF・コンビニ・アソビュー!での割引は?
多くの方が気になるであろう、これらの割引方法についてですが、現状は以下の通りです。
- JAF会員割引:僕が調べた限りでは、JAF会員向けの優待割引は実施されていないようです(2025年10月時点)。
- コンビニでの前売り券:特別展によっては、コンビニ(ローソンチケット、セブンチケット、チケットぴあなど)で前売り券が販売され、それが割引価格になっていることがあります。しかし、文化交流展(常設展)の割引前売り券は基本的に販売されていません。
- アソビュー!などの予約サイト:現時点(2025年10月)で、アソビュー!などのレジャー予約サイトでの文化交流展割引チケットの取り扱いは確認できませんでした。
特別展に関してはコンビニ前売りがお得な場合がありますが、常設展のみを観覧する場合、これらの方法は使えない可能性が高いです。無料入館や他の割引条件に該当しないか確認するのが良いでしょう。
九州国立博物館の開館時間・休館日
開館時間は午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)です。特定の金曜日・土曜日には夜間開館があり、午後8時まで開館しています。休館日は月曜日(祝休日の場合は翌平日)と年末です。
九州国立博物館を訪れる前に、開館時間と休館日をしっかり確認しておきましょう。
- 開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 夜間開館:毎週金曜日・土曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで) ※特定期間を除く場合あり
- 休館日:
- 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、翌平日が休館)
- 年末
週末に夜間開館があるのは嬉しいですね。昼間は太宰府天満宮などを観光し、夕方からゆっくり博物館を楽しむ、といったプランも可能です。
月曜日が祝日の場合の振替休館や、年末の休館日に注意が必要です。公式サイトの開館カレンダーで確認するのが最も確実です。
九州国立博物館へのアクセス
西鉄太宰府駅から徒歩約10分です。駅からは「虹のトンネル」(動く歩道)を利用すると便利です。JR二日市駅からはバスの利用も可能です。車の場合は、九州自動車道「太宰府IC」または「筑紫野IC」から約20分。有料駐車場(普通車500円/回)があります。
九州国立博物館へのアクセス方法です。太宰府天満宮のすぐ近くにあります。
公共交通機関でのアクセス
電車やバスを利用する場合のアクセスです。
- 西鉄電車:太宰府線「太宰府駅」下車、徒歩約10分。
- 駅からは参道を通らず、エスカレーターと動く歩道がある「虹のトンネル」を通るルートが便利です。
- JR+バス:JR鹿児島本線「二日市駅」下車、西鉄バス「九州国立博物館前」行きに乗車(約25分)。
- 博多バスターミナルから:西鉄バス「九州国立博物館前」行きに乗車(約40分)。
西鉄太宰府駅からのアクセスが一般的で便利です。「虹のトンネル」は近未来的で、博物館への期待感を高めてくれますよ。
車でのアクセス
車で行く場合は、高速道路のインターチェンジから比較的近いです。
- 九州自動車道「太宰府IC」または「筑紫野IC」から約20分
- 駐車場:有料駐車場あり(普通車 約310台)
- 駐車料金:普通車 1回500円(2025年10月時点)。博物館利用による駐車割引はありません。
駐車場はありますが、太宰府天満宮と共用のような形になっているため、特に週末や観光シーズン、正月などは大変混雑し、満車で入れないことも多いです。駐車料金もかかりますので、公共交通機関の利用を強くおすすめします。
体験談:僕が九州国立博物館でアジア文化の深さに触れた日
太宰府天満宮にお参りした後、隣接する九州国立博物館にも足を延ばしてみました。
まず驚いたのは、その建物の壮大さと美しさ。ガラス張りの巨大な曲線を描く屋根が印象的で、周囲の緑と調和しています。入館前から「これはすごい場所に来たぞ」という期待感が高まりましたね。
館内に入ると、広々としたエントランスホール「ミュージアムホール」に圧倒されます。そして、エスカレーターで上がった先にある文化交流展示室へ。
「海の道、アジアの路」をテーマにした展示は、旧石器時代から近世末期までの日本とアジア諸地域との交流の歴史を、膨大な数の実物資料で紹介していて、とにかく見応えがありました。国宝や重要文化財も数多く展示されていて、教科書で見たことのあるような貴重な品々を間近で見ることができ、感動しました。
展示方法も工夫されていて、ただ資料が並んでいるだけでなく、映像や模型、体験型の展示も多く取り入れられているので、歴史に詳しくない僕でも飽きることなく楽しめました。特に、様々な国の民族衣装や楽器に触れられるコーナーは面白かったですね。
正直、国立博物館というと少し堅苦しいイメージがありましたが、ここはエンターテイメント性も高く、大人から子供まで楽しめる工夫が随所に感じられました。
ただ、展示室が非常に広く、資料も膨大なので、すべてをじっくり見ようとするとかなりの時間が必要です。僕はある程度テーマを絞って見学しましたが、それでも2時間以上はかかりました。時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
僕は年齢的に無料ではなかったですが、大学生の娘は学生証提示で半額になり、お得に鑑賞できました。これだけの規模と内容で一般700円(大学生350円)は、コストパフォーマンスが非常に高いと感じます。太宰府を訪れるなら、天満宮とセットでぜひ訪れてほしい素晴らしい博物館でした。
九州国立博物館に関するよくある質問
再入館はできますか?
いいえ、九州国立博物館は原則として再入館はできません。一度退館すると、再度観覧券の購入が必要になります。
雨の日でも楽しめますか?
はい、博物館は屋内施設ですので、天候に関わらず快適に観覧できます。太宰府駅から虹のトンネルを通れば、雨の日でも比較的濡れずにアクセスできますよ。
車椅子やベビーカーでの利用は可能ですか?
はい、館内はバリアフリー設計となっており、車椅子やベビーカーでの観覧が可能です。車椅子、ベビーカーの無料貸し出しも行っています。多目的トイレも各所に設置されています。
特別展だけの観覧は可能ですか?
はい、特別展のみの観覧も可能です。特別展の観覧券を購入すれば、当日に限り文化交流展(常設展)も観覧できますが、特別展だけを見ることもできます。
館内にレストランやカフェはありますか?
はい、館内にレストランとカフェがあります。観覧の合間の休憩や食事に利用できます。
コインロッカーはありますか?
はい、館内に無料のコインロッカー(100円返却式)があります。手荷物を預けて身軽に観覧できますね。
支払い方法は何がありますか?
観覧券の購入は、現金のほか、各種クレジットカード、電子マネー(交通系IC、iD、QUICPay、楽天Edy、WAON、nanaco)、QRコード決済(PayPay、d払いなど)が利用可能です。幅広い決済方法に対応しています。
九州国立博物館の割引券・クーポンのまとめ
今回は、九州国立博物館の割引券やクーポンについて詳しくご紹介しました。
文化交流展(常設展)については、高校生以下・18歳未満・満70歳以上の方、障害者手帳等をお持ちの方は無料と、無料対象者が非常に多いことが大きな特徴でしたね。
有料の場合でも、年間パスポート「九博メンバーズ」や20名以上の団体割引、キャンパスメンバーズ制度や他の提携施設のパスポート提示による割引など、お得になる方法が複数用意されています。
JAF割引やコンビニ・アソビュー!での常設展割引は現在ありませんが、多くの方が無料または割引料金でこの素晴らしい博物館を楽しめる可能性があります。
ぜひ、ご自身が利用できる割引がないか確認して、九州国立博物館で日本とアジアの文化交流の歴史を体感してくださいね。
お出かけ前には、特別展の情報や開館カレンダーなどを九州国立博物館公式サイトで確認することをおすすめします。
その他の福岡県のミュージアムや観光スポットについては、福岡県の割引券・クーポンまとめ のページもぜひ参考にしてみてください。
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