福岡県久留米市の緑豊かな石橋文化センター内にある「久留米市美術館」。
久留米ゆかりの作家の作品や、近代日本の洋画コレクションなどを鑑賞できるこの美術館、もしかしたら正規料金だけで入館するのは少し早いかもしれません。
なぜなら、久留米市美術館には、年間パスポートや特定の条件を満たすことで利用できる無料・割引制度がいくつか存在するからです。
この記事では、久留米市美術館の観覧料をお得にするための割引券・クーポン情報を、僕が調べた範囲で詳しくご紹介していきますね。
久留米市美術館の通常料金
久留米市美術館の観覧料は「コレクション展(常設展)」と「特別展」で異なります。コレクション展は一般1,000円、シニア(65歳以上)700円、大学生500円です。高校生以下は無料です。特別展の料金はその都度設定されます。
まず、割引を適用する前の基本的な観覧料を確認しましょう。
久留米市美術館では、主に所蔵品を展示する「コレクション展(常設展)」と、期間限定の「特別展」があり、それぞれ料金が設定されています。
<コレクション展(常設展) 観覧料>
区分 | 通常料金 |
---|---|
一般 | 1,000円 |
シニア(65歳以上) | 700円 |
大学生 | 500円 |
高校生以下 | 無料 |
※シニア、大学生、高校生は証明できるもの(年齢確認書類、学生証など)の提示が必要です。
<特別展>
- 料金は展覧会ごとに異なります。
- 特別展の観覧券で、当日に限りコレクション展も観覧できる場合があります(展覧会によります)。
高校生以下が無料なのは嬉しいポイントですね。 一般料金は他の公立美術館と比較すると少し高めに感じるかもしれませんが、展示内容を考えれば納得できる価格設定でしょう。特別展の料金は内容によって変わるので、公式サイトで確認が必要です。
久留米市美術館で使える割引券・クーポン
久留米市美術館では、年間パスポートの購入が最もお得です。また、20名以上の団体割引、高校生以下無料、指定地域の65歳以上無料(土曜限定)、障害者手帳提示による無料措置があります。石橋文化センターメンバーシップカード提示でも割引が適用されます。JAF等の外部割引は現在確認されていません。
それでは、久留米市美術館で利用できる割引券やクーポンについて、詳しく見ていきましょう。
無料になる条件もいくつかありますので、ご自身が該当しないかチェックしてみてください。
年間パスポート
久留米市美術館や石橋文化センターに頻繁に訪れる方には、年間パスポートが大変お得です。
コレクション展が1年間何度でも無料になるほか、特別展の割引、同伴者割引などの特典があります。
区分 | 年間パスポート料金 | 通常料金(コレクション展)との比較 |
---|---|---|
一般 | 2,000円 | 2回分 |
シニア(65歳以上) | 1,400円 | 2回分 |
大学生 | 1,000円 | 2回分 |
なんと、年にたった2回コレクション展を観覧すれば元が取れてしまう計算です!これは非常にお得ですよね。さらに、特別展も1回無料で観覧できる(一部対象外あり)ほか、同伴者1名がコレクション展・特別展ともに2割引になる特典も付いています。アート好きなら持っておきたいパスポートです。
団体割引
20名以上のグループで観覧する場合は、団体割引が適用され、通常料金から2割引になります。
<コレクション展 団体割引>
区分 | 通常料金 | 団体割引料金(20名以上) |
---|---|---|
一般 | 1,000円 | 800円 |
シニア(65歳以上) | 700円 | 560円 |
大学生 | 500円 | 400円 |
特別展の団体料金も、通常料金の2割引で設定されることが多いようです。
グループでの利用を計画している場合は、事前に申し込み方法などを確認しておくとスムーズでしょう。
無料入館対象者(高校生以下・シニア・障害者など)
以下の条件に該当する方は、コレクション展(常設展)の観覧料が無料になります。
- 高校生以下
- 65歳以上の方(土曜日限定)(久留米市、福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市に在住の方のみ。住所・年齢がわかる公的証明書が必要)
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、およびその介護者1名
- 特定医療費(指定難病)受給者証、特定疾患医療受給者証、先天性血液凝固因子等障害医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証をお持ちの方
シニア無料が土曜日限定である点に注意が必要ですが、高校生以下や障害者手帳をお持ちの方はいつでも無料なのは嬉しいですね。証明書類を忘れずに持参しましょう。
特別展については、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料ですが、それ以外の方は無料対象外となる場合が多いです。
【提携割引】石橋文化センターメンバーシップカードなど
石橋文化センターのメンバーシップカード(くるっぱ)を提示すると、コレクション展・特別展ともに観覧料が2割引になります。
このカードは石橋文化センター内の他の施設(石橋正二郎記念館など)でも割引が受けられるので、センター全体を楽しみたい方には便利かもしれませんね。
その他、期間限定で特定のカード提示やイベント参加者向けの割引が実施される可能性もあります。
【注意】JAF・コンビニ・アソビュー!での割引は?
多くの方が確認されるであろう割引方法についてですが、現状は以下の通りです。
- JAF会員割引:僕が調べた限りでは、JAF会員向けの優待割引は実施されていないようです(2025年10月時点)。
- コンビニでの前売り券:特別展によっては、コンビニ(ローソンチケット、チケットぴあ、セブンチケットなど)で前売り券が販売され、それが割引価格になっていることがあります。しかし、コレクション展の割引前売り券は基本的に販売されていません。
- アソビュー!などの予約サイト:現時点(2025年10月)で、アソビュー!などのレジャー予約サイトでの割引チケットの取り扱いは確認できませんでした。
特別展を観覧する場合はコンビニ前売りがお得な場合がありますが、コレクション展のみ、または当日券を購入する場合は、他の割引条件(年間パスポート、団体、無料対象、提携カードなど)に該当しないか確認するのが主な方法となります。
久留米市美術館の開館時間・休館日
開館時間は午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)です。休館日は月曜日(祝休日の場合は開館し翌平日休館)、年末年始、および展示替期間などです。展示替期間は不定期のため、訪問前に公式サイトでの確認が必須です。
久留米市美術館を訪れる際には、開館時間と休館日をしっかりチェックしておきましょう。
- 開館時間:10:00~17:00
- 最終入館:16:30
- 休館日:
- 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、翌平日が休館)
- 年末年始
- 展示替期間、臨時休館日(不定期)
特に注意したいのが、展示替期間や臨時休館日です。特別展の前後などに休館することがあります。期間は公式サイトで告知されますので、訪問予定日が開館しているか、事前に必ずチェックするようにしてください。
久留米市美術館へのアクセス
JR久留米駅または西鉄久留米駅から西鉄バス「文化センター前」下車すぐ。またはJR久留米駅から徒歩約15分です。車の場合は、石橋文化センターの無料駐車場(約240台)が利用できます。
久留米市美術館は、石橋文化センター内にあります。アクセス方法を確認しましょう。
公共交通機関でのアクセス
JRや西鉄電車、バスでのアクセスが可能です。
- 西鉄バス:
- JR「久留米駅」から約5分、「文化センター前」バス停下車すぐ
- 西鉄「久留米駅」から約5分、「文化センター前」バス停下車すぐ
- JR:鹿児島本線・久大本線「久留米駅」下車、徒歩約15分
- 西鉄電車:天神大牟田線「久留米駅」下車、徒歩約20分(または上記バス利用)
バス停が目の前にあるので、バスの利用が最も便利でしょう。JR久留米駅からなら、天気が良ければ歩ける距離ですね。
車でのアクセス
車で行く場合は、石橋文化センターの駐車場が利用できます。
- 九州自動車道「久留米IC」から約15分
- 駐車場:石橋文化センター駐車場(無料、約240台)
- 注意:土日祝日やイベント開催時は満車になることがあります。
無料駐車場があるのは非常にありがたいですね。ただし、美術館だけでなく石橋文化センター全体の駐車場なので、混雑時には満車になる可能性も考慮しておきましょう。
体験談:僕が久留米市美術館と石橋文化センターで過ごした文化的な休日
久留米市に立ち寄った際、美しい庭園があると聞いて石橋文化センターを訪れ、その中にある久留米市美術館にも入ってみることにしました。
まず、石橋文化センターの広々とした敷地と手入れの行き届いた庭園に感動しました。美術館はその一角にあり、モダンで落ち着いた雰囲気の建物です。
館内に入ると、久留米出身の洋画家、青木繁や坂本繁二郎などの作品が充実していることに驚きました。教科書で見たことのある有名な作品も展示されていて、本物を間近で見られるのはやはり感慨深いものがありますね。他にも、日本の近代洋画や、久留米藩ゆかりの美術品など、幅広いコレクションが展示されていました。
館内は静かで、ゆったりとした時間が流れており、一つ一つの作品とじっくり向き合うことができました。展示スペースも程よい広さで、疲れすぎずに鑑賞できます。学芸員の方によるギャラリートークなども開催されているようで、タイミングが合えばより深く作品を理解できそうです。
少し気になったのは、コレクション展の一般料金が1,000円と、他の公立美術館に比べてやや高めに感じたことでしょうか。僕はシニア割引(土曜ではなかったので700円)を使えましたが、それでも少し割高感は否めません。ただ、その分、展示の質は高いと感じました。
美術館を出た後も、石橋文化センター内の庭園を散策したり、他の施設(石橋正二郎記念館など)を見学したりと、一日を通して文化的な時間を満喫できました。美術館だけでなく、センター全体で楽しめるのがここの魅力ですね。アートと自然に触れたい方におすすめのスポットです。
久留米市美術館に関するよくある質問
再入館はできますか?
はい、観覧券があれば当日に限り再入館が可能です。美術館の外に出て、石橋文化センターの庭園などを散策してから戻ってくることもできますね。
雨の日でも楽しめますか?
はい、美術館は屋内施設ですので、雨の日でも問題なく鑑賞を楽しめます。石橋文化センター内の他の屋内施設(石橋正二郎記念館など)と合わせて訪れるのも良いでしょう。
車椅子やベビーカーでの利用は可能ですか?
はい、館内はバリアフリー対応となっており、車椅子やベビーカーでの観覧が可能です。車椅子、ベビーカーの無料貸し出しもあります。多目的トイレも設置されています。
特別展だけの観覧は可能ですか?
はい、特別展のみの観覧も可能です。ただし、特別展の観覧券で当日に限りコレクション展も観覧できる場合が多いので、確認してみると良いでしょう。
館内にカフェやレストランはありますか?
美術館に隣接してカフェ&ショップがあります。また、石橋文化センター内にはレストランもありますので、休憩や食事に利用できます。
写真撮影は可能ですか?
コレクション展(常設展)では、一部の作品を除き、個人利用目的であればフラッシュや三脚を使用せずに写真撮影が可能です。特別展については、展覧会ごとに撮影可否が異なります。動画撮影や模写はできません。
久留米市美術館の割引券・クーポンのまとめ
今回は、久留米市美術館の割引券やクーポンについて詳しくご紹介しました。
コレクション展については、年間パスポートが非常に得で、年に2回行けば元が取れることが分かりましたね。
また、高校生以下無料、指定地域在住の65歳以上無料(土曜限定)、障害者手帳提示で無料など、無料になる条件も複数ありました。
20名以上の団体割引や、石橋文化センターメンバーシップカード提示による割引も利用できます。
JAF割引やコンビニ・アソビュー!での常設展割引はありませんでしたが、利用できる無料・割引制度をうまく活用してお得に鑑賞しましょう。
その他の福岡県の美術館や観光スポットについては、福岡県の割引券・クーポンまとめ のページもぜひ参考にしてみてください。
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