福岡市早良区、シーサイドももち地区にある「福岡市博物館」。
国宝「漢委奴国王」金印の常設展示で有名なこの博物館、実は多くの方が無料や割引料金で観覧できるのをご存知でしたか?
正規料金を支払う前に、知っておくとお得になる割引券やクーポン情報がいくつかあるんです。
この記事では、福岡市博物館の常設展(基本展示)や企画展、特別展をお得に楽しむための割引情報を、僕が調べた限り詳しくご紹介していきますね。
福岡市博物館の通常料金
福岡市博物館の観覧料は「常設展・企画展」と「特別展」で異なります。常設展・企画展は一般200円、高大生150円です。中学生以下は無料です。特別展の料金はその都度設定され、常設展・企画展も観覧できる場合があります。
まず、割引を適用する前の基本的な観覧料を確認しておきましょう。
福岡市博物館では、福岡の歴史と民俗を紹介する「常設展」と「企画展」、そして期間限定で開催される「特別展」があります。それぞれ料金体系が異なります。
<常設展・企画展 観覧料>
区分 | 通常料金 |
---|---|
一般 | 200円 |
高校生・大学生 | 150円 |
中学生以下 | 無料 |
※高大生は学生証の提示が必要です。
<特別展>
- 料金は展覧会ごとに異なります。
- 特別展の観覧券で、当日に限り常設展・企画展も観覧できる場合があります(展覧会によります)。
常設展・企画展は非常にリーズナブルな料金設定ですね。中学生以下が無料なのも嬉しいポイントです。特別展の料金は内容によって変わるので、事前に公式サイトで確認するのが良いでしょう。
福岡市博物館で使える割引券・クーポン
福岡市博物館では、年間パスポート(友の会)がお得です。また、20名以上の団体割引、無料観覧対象者(中学生以下、特定の市内在住65歳以上、障害者手帳保持者等、市内小中高生のびのびパスポート/土日祝)も多数設定されています。提携美術館・博物館のパスポート提示や地下鉄1日乗車券提示による割引もあります。どんたく・山笠期間などは無料開放されます。
それでは、福岡市博物館で利用できる割引券やクーポンについて、詳しく見ていきましょう。
無料や割引になる条件が豊富なので、ご自身が該当しないか、ぜひチェックしてみてください。
年間パスポート(友の会)
福岡市博物館に何度も足を運ぶなら、友の会に入会するのが最もお得です。
友の会会員になると、常設展・企画展が1年間何度でも無料になるほか、特別展の割引などの特典があります。
友の会 年会費 |
---|
1,000円 |
一般料金で常設展・企画展を年に5回観覧すれば元が取れる計算です。さらに、特別展も割引料金(前売料金)で観覧できるほか、同伴者1名が団体料金になったり、提携施設(福岡市美術館、福岡アジア美術館など)の常設展も団体料金になるなど、特典が満載です。歴史や文化に興味がある方には非常におすすめです。
団体割引
20名以上のグループで観覧する場合は、団体割引が適用されます。
<常設展・企画展 団体割引>
区分 | 通常料金 | 団体割引料金(20名以上) |
---|---|---|
一般 | 200円 | 150円 |
高校生・大学生 | 150円 | 100円 |
特別展の団体料金は、展覧会ごとに設定されます。
それぞれ50円引きになります。学校関係や職場、ツアーなどで利用する際に活用しましょう。
無料観覧対象者(中学生以下・シニア・障害者など)
以下の条件に該当する方は、常設展・企画展の観覧料が無料になります。
- 中学生以下
- 65歳以上の方(福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市に在住の方のみ。住所・年齢がわかる公的証明書が必要)
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、およびその介護者(原則1名)
- 特定医療費(指定難病)受給者証などをお持ちの方
- 福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市在住の小・中・高校生(「のびのびパスポート」など、住所・学校名・学年がわかるものが必要。土日祝日及び春夏冬休み期間中のみ無料)
対象者が非常に多いですね! 特に指定都市在住のシニア無料や、子ども向けの無料制度が手厚いです。該当する方は、各種証明書や手帳などを忘れずに持参しましょう。
特別展については、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料ですが、それ以外の方は無料対象外となる場合が多いです。
【提携割引】他館パスポート・地下鉄1日乗車券など
特定の会員証や乗車券などを提示することで、割引料金(団体料金と同額)が適用される場合があります。
- 以下の施設の年間パスポートまたは会員証などをお持ちの方:提示により常設展・企画展が団体料金(一般150円、高大生100円)で観覧できます。
- 福岡市美術館、福岡アジア美術館 の友の会会員証または年間パスポート
- 九州国立博物館 の九博メンバーズカード
- 北九州市立美術館 の年間パスポート
- 福岡県立美術館 のメンバーシップ会員証
- 九州芸文館 の友の会会員証
- 福岡市地下鉄「1日乗車券」「2日乗車券」「ファミちかきっぷ」:当日利用の乗車券提示で、常設展・企画展が団体料金になります。特別展も割引になる場合があります。
これらの提携割引は、他の美術館・博物館にもよく行く方や、地下鉄で移動する方には便利ですね。
特定日の無料観覧(どんたく・山笠期間など)
以下の特定期間・特定日には、常設展・企画展が無料で観覧できます。
- 博多どんたく港まつり期間:5月3日・4日
- 博多祇園山笠期間:7月1日~15日
- 文化の日:11月3日
- 開館記念日:10月18日
- 国際博物館の日:5月18日
これらの日は無料で福岡の歴史と文化に触れられる絶好の機会ですが、混雑する可能性もあります。
【注意】JAF・コンビニ・アソビュー!での割引は?
よく利用されるこれらの割引方法についてですが、現状は以下の通りです。
- JAF会員割引:僕が確認した限りでは、JAF会員向けの優待割引は実施されていないようです(2025年10月時点)。
- コンビニでの前売り券:特別展によっては、コンビニ(ローソンチケット、チケットぴあ、イープラスなど)で前売り券が販売され、それが割引価格になっていることがあります。しかし、常設展・企画展の割引前売り券は基本的に販売されていません。
- アソビュー!などの予約サイト:現時点(2025年10月)で、アソビュー!などのレジャー予約サイトでの割引チケットの取り扱いは確認できませんでした。
特別展を観覧する場合はコンビニ前売りがお得な場合がありますが、常設展・企画展のみ、または当日券を購入する場合は、他の無料・割引条件(友の会、団体、無料対象、提携割引など)に該当しないか確認するのが主な方法となります。
福岡市博物館の開館時間・休館日
開館時間は午前9時30分から午後5時30分まで(入館は午後5時まで)です。7月から10月の金曜日・土曜日は夜間開館があり、午後8時まで開館しています。休館日は月曜日(祝休日の場合は翌平日)と年末年始(12月28日~1月4日)です。
福岡市博物館を訪れる前に、開館時間と休館日をしっかり確認しておきましょう。
- 開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
- 夜間開館:7月~10月の金曜日・土曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)
- 休館日:
- 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、翌平日が休館)
- 年末年始(12月28日~1月4日)
夏から秋にかけての週末に夜間開館があるのは嬉しいですね。仕事帰りや夕食後に立ち寄ることも可能です。月曜日が祝日の場合の振替休館や、年末年始の休館日に注意しましょう。
福岡市博物館へのアクセス
福岡市地下鉄空港線「西新駅」または「藤崎駅」から徒歩約15分です。西鉄バス「博物館北口」または「博物館南口」バス停からはすぐです。車の場合は、都市高速「百道ランプ」から約3分。有料駐車場(約250台)があります。
福岡市博物館は、福岡タワーやPayPayドームなどが集まるシーサイドももち地区にあります。
公共交通機関でのアクセス
地下鉄やバスでのアクセスが便利です。
- 地下鉄:空港線「西新駅」1番出口より徒歩約15分、または「藤崎駅」2番出口より徒歩約15分
- 西鉄バス:
- 「博物館北口」バス停下車、徒歩すぐ(博多駅、天神方面から多数運行)
- 「博物館南口」バス停下車、徒歩すぐ(藤崎方面から)
バス停が目の前にあるので、西鉄バスの利用が最も便利でしょう。天神や博多駅からのアクセスも良好です。地下鉄駅からは少し歩きますが、周辺の景色を楽しみながら散策するのも良いかもしれません。
車でのアクセス
車で行く場合は、都市高速の利用が便利です。
- 福岡都市高速「百道ランプ」から約3分
- 駐車場:有料駐車場あり(普通車 約250台)
- 駐車料金:最初の2時間まで300円、以降30分ごとに150円(上限あり)。博物館利用による駐車料金の割引サービスはありません。
駐車場はありますが、有料であり、博物館利用による割引もないため注意が必要です。周辺には福岡タワーやPayPayドームなどもあり、イベント開催時などは大変混雑します。公共交通機関の利用がおすすめです。
体験談:僕が福岡市博物館で金印の輝きと歴史の深さに感動した話
福岡タワーに登った後、すぐ近くにある福岡市博物館にも立ち寄ってみることにしました。立派な建物で、入る前から期待が高まります。
常設展のチケット(一般200円)を購入し、いざ館内へ。順路に沿って進むと、まず目に飛び込んできたのが、教科書で何度も見た国宝「漢委奴国王」金印! 本物の金印が目の前にあることに、思わず興奮してしまいました。想像していたよりも小さかったですが、その輝きと歴史の重みには圧倒されましたね。これだけでも来た価値があったと思えるほどです。
常設展示室は、「奴国の丘から」、「鴻臚館とアジアの交流」、「黒田藩と城下町福岡」など、テーマごとに分かれていて、福岡の古代から近現代までの歴史を網羅的に学ぶことができます。ジオラマや映像、体験型の展示も多く、子供から大人まで飽きさせない工夫が凝らされていると感じました。特に、博多祇園山笠の大きな飾り山の展示は迫力満点でした。
「黒田節」で有名な名槍「日本号」の展示も見逃せません。その長大さと美しさに、しばし見とれてしまいました。
館内はとても広く、展示物も豊富なので、じっくり見るとかなり時間がかかります。僕は駆け足で回りましたが、それでも2時間近くかかりました。もう少し時間に余裕を持ってくればよかったな、というのが正直な感想です。
それでも、福岡という街が持つ豊かな歴史と、アジアとの深いつながりを改めて感じることができ、非常に有意義な時間でした。これで200円(僕は割引なしでした)というのは、本当に素晴らしい。福岡を訪れる人には、ぜひおすすめしたい博物館です。
福岡市博物館に関するよくある質問
再入館はできますか?
はい、観覧券があれば当日に限り再入館が可能です。退館時に受付で申し出てください。
雨の日でも楽しめますか?
はい、博物館は屋内施設ですので、雨の日でも問題なく観覧を楽しめます。
車椅子やベビーカーでの利用は可能ですか?
はい、館内はバリアフリー対応となっており、車椅子やベビーカーでの観覧が可能です。車椅子、ベビーカーの無料貸し出しもあります。多目的トイレも設置されています。
特別展だけの観覧は可能ですか?
はい、特別展のみの観覧も可能です。ただし、特別展の観覧券で当日に限り常設展・企画展も観覧できる場合が多いので、確認してみると良いでしょう。
館内にレストランやカフェはありますか?
はい、館内にレストランと喫茶・談話室(カフェ)があります。観覧の合間の休憩や食事に利用できます。
コインロッカーはありますか?
はい、館内に無料のコインロッカー(100円返却式)があります。手荷物を預けて身軽に観覧できます。
写真撮影は可能ですか?
常設展示室内では、個人利用目的で、フラッシュ・三脚を使用しない場合に限り写真撮影が可能です。ただし、国宝「金印」など一部撮影禁止の資料もあります。企画展・特別展については、展覧会ごとに撮影可否が異なります。動画撮影はできません。
福岡市博物館の割引券・クーポンのまとめ
今回は、福岡市博物館の割引券やクーポンについて詳しくご紹介しました。
常設展・企画展については、通常料金が一般200円と手頃な上に、中学生以下無料、指定都市在住の65歳以上無料、障害者手帳提示で無料など、無料観覧対象者が多いことが分かりましたね。
有料の場合でも、友の会(年間パスポート)が5回分の料金で特典も多くお得です。また、20名以上の団体割引や、提携美術館・博物館のパスポート提示、地下鉄1日乗車券提示による割引なども利用できます。
JAF割引やコンビニ・アソビュー!での常設展割引はありませんでしたが、利用できる無料・割引制度をうまく活用してお得に観覧しましょう。
特に、特別展の情報や休館日などは、事前に公式サイトで確認することをお忘れなく。
福岡市博物館の最新情報は、福岡市博物館公式サイトでご確認ください。
その他の福岡県の博物館や観光スポットについては、福岡県の割引券・クーポンまとめ のページもぜひ参考にしてみてください。
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