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押印したり捺印したりする判子。
・銀行口座を開設する
・商品を購入する
・ビジネスシーンでの契約書のやり取り
などなど、私たちの生活において、判子というのは様々な場面で関わってくる非常に重要な道具です。
そんな判子を押す行為のことですが、「押印」と言ってみたり「捺印」と言ってみたりしますよね。
この押印と捺印、言い方に若干違いがある場合がありますが「一体何が違うんだろう?」と気になったことがあるという方もいるのではないでしょうか?
今回はそんな押印と捺印の違いについてご紹介していきます。
押印と捺印の意味
まずは押印と捺印、それぞれの意味について見ていきましょう。
押印
印を押すこと。捺印なついん。
捺印
印判をおすこと。また、おした印影。押印。
…ご覧の通り、言い方こそ違いますが、押印と捺印に大きな意味の違いはなく、ほぼ同じ意味の言葉として使われていると言うのが分かります。
「押捺」という言葉もあるくらいですので、押印と捺印はそもそも意味に違いはないようです。
「押」と「捺」それぞれの字の意味の違いは?
もう少しほじくって、押印の「押」と捺印の「捺」、それぞれの字が持つ意味についても見てみましょう。
2 とりおさえる。「押収・押送・押領」
3 詩の韻をふむ。「押韻」
「押」という字は判子を押すという意味以外にも、何かを取り押さえたりと言った力強い意味合いや韻を踏むなどの意味も併せ持っており、幅広い意味で使用されているようです。
その一方で、「捺」という字は手で押し付けるというより限定的な意味で使われているようです。
普段の生活ではあまり目にすることのない字であるため、判子を押すという動作専用の字のような印象も受けます。
場合によっては押印と捺印を使い分ける場合がある
ほぼ同じ意味で違いはない押印と捺印ですが、場合によっては「署名捺印」と「記名押印」という具合に使い分ける場合があるようです。
この二つの言葉は、
署名捺印
本人みずからが自分の氏名を書いて、自分の印を押すこと。
記名押印
氏名を記名し、印章を押すこと。私法では署名に代えて記名して押印することが一般に認められている。
という具合に、それぞれ若干意味が違います。
署名捺印の方は分かりやすく言うなら、本人が直筆で名前を書いた上で判子を押すこと。
対して記名押印は、名前自体はパソコンなどでタイプして印刷したものなど、本人の直筆以外のもので済ませ、判子だけを押すというものです。
一見すると大した違いはないように見える二つの言葉ですが、「直筆で名前を書く」というのが決定的な違いであり、署名捺印の方が記名押印よりも法的な証拠能力は高いのだそうです。
単体ではほぼ同じ意味の捺印と押印ですが、場合によっては使い分けられるということですね。
以上、押印と捺印の違いについてご紹介させていただきました。
ビジネスの場などでは、場合によって上手く使い分けるのが大事そうですね。