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「記入」と「記載」、どちらも同じ書くことのようで違いが分かり辛いもの。
日本語の違い解説シリーズ、今回は「記入」と「記載」の違いについてお伝えしていきます。
普段何気なく使っている「記入」と「記載」も違いが分かれば、どの場面で「記入」や「記載」を上手く使い分けるようになりますよ。
「記入」と「記載」の意味をチェック
まずは「記入」と「記載」の意味をチェックしてみましょう。
「記入」の意味
所定の用紙などに書き入れること。
・私は、その夜、番頭の持って来た宿帳に、ある新進作家の名前を記入した
・家計簿の記入と中等教員選抜試験準備のためにつかわれて
・自分の所属団体の名と姓名を記入して貰う
「記載」の意味
書類・書物などに書いて記すこと。
・きわめて平気に正直に記載し報告するところの人でなければならぬ
・一日中に起った事柄の、どれを省略すべきか、どれを記載すべきか、その取捨の限度が、わからないのである
・そのシガーの大きさや重量や当日の気温湿度気圧等の記載がない
「記入」と「記載」の意味を見た限りでは、用紙に書くのが「記入」で書類・書物に書くのが「記載」と、書く対象によって決まるということ?と読み取れます。
でも、用紙と書類っていまいち違いが分かり辛いし、これでは「記入」と「記載」を使い分けるのはまだ難しそうです。
「記入」と「記載」の違い
同じ書く際の表現として使われる「記入」と「記載」。
ここからは具体的に「記入」と「記載」の違いについて見ていきましょう。
【「記入」の特徴】
- 記入するのは文字に限らない
- 書く対象に記入枠がある
- 書く行為そのものを指す
【「記載」の特徴】
- 記載するのは文字のみ
- 書く対象に記載する枠はない
- 書いた後に読まれることを含む
これらの条件を見れば「記入」と「記載」の違いがなんとなく見えてきましたね。
「記入」と「記載」の使い分け
実際に「記入」と「記載」を使い分ける際には先ほどの違いとなる3つのポイントと見比べればOK。
でも、わざわざ「記入」と「記載」を毎回照らし合わせるのは面倒ですよね。
そこで次にご紹介する2つの切り口から「記入」と「記載」を判断することで、正しく使い分けしてみてはいかがでしょうか。
「記入」は本人視点、「記載」は記載した対象視点
「記入」はあくまでもその人が何かを記入すること、記入する行為を指しています。
一方で「記載」は記載した対象そのものに焦点をあてています。
「記入」した対象はクローズド、「記載」した対象はオープン
「記入」はアンケートや履歴書のような、限られた人にしか見せない書類へ記入する際に使います。
「記載」の場合はウェブサイトや書籍、掲示板など不特定多数へ公開する際に使います。
以上、「記入」と「記載」の違いや使い分けについて解説しました。
当ブログへ「記載」した情報を参考に、「記入」と「記載」を正しく使い分けてみて下さいね。