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普段何気なく使っている「づつ」と「ずつ」。
「づつ」も「ずつ」も、単体の言葉としての意味は分かりにくく、違いや使い分けをご存知ない人が多いのではないでしょうか?
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こうしてみると、「づつ」と「ずつ」はなんだかどちらでも使えそうに思えてしまいますね。
今回はそんな「づつ」と「ずつ」の違いや使い分けについてご紹介します。
「づつ」と「ずつ」の由来
「づつ」と「ずつ」は意味合いに違いがあるのではなく、成り立ちに若干違いがあるだけなんです。
「づつ」の”づ”は歴史的仮名遣い
「ずつ」の”ず”は現代仮名遣い
というわけで、古くからある「づつ」と現代の「ずつ」の違いだけで、基本的な言葉としては同じだということになります。
「づつ」と「ずつ」の使い分け
「づつ」と「ずつ」は使い分けに迷う必要が無く、現代では「ずつ」を使えば大抵のケースでは問題ありません。
冒頭に挙げた例文も「ずつ」で良いですね。
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文脈から意図を読み取って使い分ける必要は無いので、「づつ」と「ずつ」の使い分けは簡単ですね。
但し、例外ケースとして「づつ」が適切になることもあるので、どんな時に「づつ」を使えば良いのかを次から見てみましょう。
「づつ」と「ずつ」で違いがある例外ケース
では、どんな時に「づつ」を使えば良いのでしょうか。
「づつ」を使うべきケース
つつ(筒)を派生させたもの、竹筒など”つ”が連続するケースでは「たけづつ」となります。
他に砲や熕(読み方は共におおづつ)などが該当します。
但し「づつ」となる言葉は少ないので、やはり大半のケースは「ずつ」を使うことになりますね。
「づ」と「ず」で迷った場合の判断
例えば隅(すみ)から派生した隅々は(すみずみ)となります。
これは元々の読みが「す」と書く言葉なので、濁音になっても「ず」なんですね。
筆使いも「つかう」から考えて、「ふでづかい」となります。
以上、「づつ」と「ずつ」の違いや使い分けについてご紹介しました。
古文を再現する場合以外は基本的に「ずつ」を使うことになるので簡単ですね。