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「早い」と「速い」。
「はやい」という言葉には二つの漢字がありますが、結局同じような意味の漢字なのに何で二つに分かれてるんだろう?と不思議に感じたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
ともすれば、普通に文章を書こうとしている時も、あれ?どっちの漢字を使えばいいんだろう?と、ふと悩んでしまうこともあって紛らわしいですよね。
今回は「早い」と「速い」、二つの言葉はどう違いがあるのかについてご紹介していきたいと思います。
「早い」と「速い」のそれぞれの意味は?
まずは「早い」と「速い」、それぞれの意味について詳しく見てみましょう。
2:まだその時期ではない。その時がまだきていない。
3:簡単である。てっとり早い。
4:時間をおかないで次の動作や物事が行われるさまを表す。
動作・進行などがすみやかである。
「速い」は馴染みのある意味合いではないでしょうか?
少し使い方に曖昧さがありそうなのが「早い」のようです。
「早い」はタイミング、「速い」は速度という違い?
「早い」と「速い」、これらの意味の違いを見てみると、「早い」は時間やタイミング、手間の多寡にかかわるような意味合いを持っている言葉のように見えます。
例えば「早」という字が使われる熟語を挙げてみると「早朝」や「時期尚早」(まだ適した時期が来ていないという意味の言葉)などが挙げられますよね。
そして、「速い」という言葉は物理的な運動速度のことを言っているようにも見えます。
「速」という漢字が使われている熟語をパッと挙げてみると、「快速」や「音速」、「球速」などがありますよね。
「早い」と「速い」の使い分けの例
こうして考えてみると、「早い」と「速い」をどういう風に使い分けていけばいいのか、大体の感覚はつかめるのではないでしょうか?
例えば、「おはやいお着きですね」という言葉をかける時はどっちの「はやい」を使えばいいのか?
この場合は「到着するタイミング・時間がはやい」という意味になるので、「早」の方の早いが適切な字と言えます。
では「100m走でこれまでで一番はやいタイムが出た」という文章の場合はどっちの「はやい」が適しているのでしょうか?
これは「100mを人間がどれくらいの速度で走ったのか?」ということなので、「速」の方の速いが適切と言えます。
時間やタイミングに関わる場合は「早い」、速度に関わる場合は「速い」という風に使い分けていくのがいいのではないかと思います。
以上、「早い」と「速い」の違いについてご紹介させていただきました。