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「以下」と「未満」、どちらも良く使う言葉ですね。
でも「以下」と「未満」を正しく使えていますか?
300「以下」と300「未満」なら、ぴったり300はどちらに含まれるのでしょうか。
AさんとBさんの実力が同等の場合、AさんはBさん「以下」?「未満」?
分かっている人も少し迷ってしまう人も、「以下」と「未満」の意味や違いと合わせてチェックしておきましょう。
「以下」と「未満」の意味
まずは「以下」と「未満」の意味から見てみましょう。
数量では、含んでいうが、優劣の比較などでは含まないことが多い。
数学・法律では、含む意に用い、「未満」と区別する。
また、「社長以下社員全員」のように、代表としてあげる語に付いて、それをはじめとしてそのたぐい全部を表わしたり、「以下省略」のように、これから後に述べることすべてをいったりする。
ある数を境に、ある数そのものは含めず、それより少ない数であること。
「以下」の「以」という漢字には(~より)という意味があります。
ポイントは数量の場合なら基準を含むのに対して、優劣比較では基準を含まないという違い。
「300以下」は300も含むのに対して「Aさんの実力はBさん以下」の場合実力が同等のケースは含みません。
「未満」は字の通り未だ満たずの意味で、そこに達していないので対象の数量を含みません。
「以下」と「未満」の記号
「以下」と「未満」の記号についても念のため確認しておきましょう。
AはB以下・・・A≦B
AはB未満・・・A<B
「以下」と「未満」を英語で言うと?
「以下」を英語で言うと・・・or under/or below/or less than
「未満」を英語で言うと・・・under/below/ less than
比較対象を含める「以下」の場合は(or)を付け、含めない場合は「以下」と「未満」共通で(under/below/ less than)と表現します。
「以下」と「未満」の違い
「以下」と「未満」の違いは比較対象を含むか含まないかでした。
「以下」は比較対象を含む(含まないケースもある)、「未満」は含まない。
また、使い方のワンポイントとして違いを覚えておきたいのは、肯定的表現か否定的表現かということ。
「お酒は二十歳になってから。」はよく目にするフレーズですよね。
これはお酒を飲むのは「20歳以上の人」という意味です。
でも、20歳以上はOKというのは20歳未満はNGということ。
20歳未満の飲酒はダメという禁止表現を強調したい場合は「未満」を使うとより適切です。
「以下」と「未満」/「以上」と「超える」
「以下」と「未満」の対義語についても確認しておきましょう。
「以下」の対義語は「以上」で、「未満」の対義語は「超える」になります。
以下と未満、以上で境界線を表現する場合は以下の通り。
- 20歳以下と21歳以上で分ける
- 20歳未満と20歳以上で分ける
以上、「以下」と「未満」の意味や違いでした。
この2つの違いは比較的簡単ですね。