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何かを”こえる”時の正しい漢字は「越える」と「超える」のどっち?
「越える」と「超える」はどちらも同じ読み方で、意味も似ていて違いが分かりにくいですね。
超越なんて言葉もあるので余計にややこしい「越える」と「超える」の違い。
でもコツさえ分かってしまえば「越える」と「超える」の使い分けは簡単なんです。
違いを学んで、今の知識レベルをこえていきましょう!
「越える」と「超える」の意味
まず「越える」と「超える」それぞれの意味から見ていきましょう。
「越える」の意味
物の上・間・境界などを通り過ぎて、向こうへ行く。
区切りとなるある日時が過ぎる。時を経過する。
追い越す、引っ越すの意。
「超える」の意味
ある数量、程度を目安として、実際にはそれ以上であること。
超越する意。
すぐれて上回る意。
「越える」には境界線を越えるとか、特定の日時を越えるといった移動を伴って越える様子が見えてきます。
一方で「超える」は何かの基準値に対してそれを超える場合に使われるようです。
「越える」と「超える」の違い
「越える」と「超える」の違いについては、「超える」の基準に当てはめると簡単です。
「超える」は基準値に対して超える意味がありますから、比較する基準値が無ければ「越える」が正しいということになります。
基準値を超えるのか、移動を伴って越えるのかの違い。
こえる意味合いそのものを考えると違いが分かり辛いので、どのようにこえているかを考えるとその違いが見えてきます。
「越える」と「超える」の使い分け
「越える」と「超える」の違いを理解する為に、具体例と使い分けを見ていきましょう。
「人智を超えた存在。」
これは一般的な人の基準値を大きく超えた様子を表すので「超える」が正しい表現ですね。
「音楽は国境を越える。」
国境を越えるというのは基準値に対してではなく、移動を伴うので「越える」が正しい表現です。
「リスクは細部まで想定して備えるに越したことはない。」
こちらも基準値はありませんので、越えるという漢字が適切で、より良いという意味で使われます。
以上、「越える」と「超える」の違いや意味、使い分けについてご紹介しました。
基準値の有無から「超える」が使えるかどうかを考えるのが、漢字の違いを考える上で一番分かりやすいですね。